「この程度で相談していいの?」地域包括支援センターに電話する“目安”と、恥ずかしさの正体

「総合相談に電話するほどじゃない気がする」…それ、すごく“普通”です

介護って、なぜか「限界まで頑張ってから相談するもの」みたいな空気があります。

でも実際は、つらさが積み上がっている最中ほど、頭が回らなくなります。
「うまく説明できない」「この程度で電話していいの?」と感じて、また今日も様子見…。

この記事は、その“様子見ループ”を抜けるための目安を、できるだけ分かりやすくまとめました。


地域包括支援センターは「高齢者と家族の相談窓口」

地域包括支援センターは、介護・福祉・健康・医療などをまとめて相談できる公的な窓口で、利用は無料です。
「最近物忘れが増えて困っている」「介護が大変」など、何でも相談できる場所として案内されています。

(例として尾道市の案内でも、家族の悩みごとに応じること、無料で気軽に相談できることが明記されています)

参考:自治体案内(無料・総合相談・認知症相談の調整など)

  • 尾道市:地域包括支援センター案内(無料/相談・悩みごと)

※上記は自治体の説明例です。お住まいの市町村にも同様の窓口があります。


結論:「相談の限界」は“介護の内容”じゃなく、“あなたの状態”で決めていい

ここ、いちばん大事なところです。

「親がまだ歩けるから」「要介護認定がないから」ではなく、介護する側のコンディションで相談していい。

実際、自治体の広報でも、介護者が感じやすい状態として「イライラ」「眠れない」「相談する人がいない」「先行き不安」などが挙げられ、家族だけの介護には限界がある、無理せずサービスや制度を利用しよう、と書かれています。

(尾道市の広報例)

相談していい目安(チェックリスト)

  • 眠れない/夜に何度も起こされて生活が崩れている
  • 「また?」が増えて、イライラが止まらない
  • 自分の体調が悪いのに、休めない
  • 家の中のことが全部あなたに乗っている(他に頼れる人がいない)
  • 親の言動がきつくなって、心が削れている
  • 「この先が見えない」という不安が続いている
  • 「相談したいけど、説明できない」と頭が固まる

一つでも当てはまったら、十分に相談の理由になります。
むしろ、その段階がいちばん“安く・早く・安全に”介護を整えやすいです。


「恥ずかしい」は、まじめな人ほど出やすい反応です

「まだ自分でやれるのに、電話するのは甘えかな」
「職員さんに、こんなことで?と思われそう」

こういう気持ちは、本当に多いです。

でも、相談窓口は“困ってから来る場所”ではなく、“困り始めた時に来る場所”として作られています。
自治体の広報でも、介護は長期になりやすく、家族だけでは限界があるから、無理せず制度やサービスを利用しよう、と案内されています。


介護者のメンタルは、放置すると本当に危ない(データの話)

ここは大げさじゃなく、現実として押さえておきたい部分です。

家族介護者の抑うつ症状について、同居で親(義理の親含む)を介護する主介護者を追った国内研究では、K6という指標で見たとき、
抑うつ症状が「不良」な推移だった人が64.3%だったと報告されています。

さらに別の研究報告(プレスリリース)では、うつ状態の家族介護者は、うつ状態でない介護者より死亡・要介護状態に陥る割合が高い(6.9倍)という結果が示されています。

つまり、介護って「本人の支援」だけじゃなく、介護する側の健康を守る仕組みでもあるんです。


相談すると、何が起きる?(電話が怖い人向けに“中身”を見せます)

① 相談内容は、きれいに整理できてなくてOK

電話でいきなり完璧に説明しなくて大丈夫です。
おすすめの言い出しは、これだけ。

「家族の介護をしているんですが、私が限界に近くて。何から手を付けたらいいですか」

② よく聞かれること(準備できたらでOK)

  • 親の年齢/同居かどうか
  • 困っていること(例:夜間、物忘れ、怒りっぽい、介護拒否)
  • 介護認定の有無(なくても相談できます)
  • 主治医や通院状況(分かる範囲で)

③ “あなたが欲しい形”に調整してくれる

たとえば自治体の案内では、地域包括支援センターは高齢者や家族の相談に応じ、認知症の相談を受けて医療・介護・地域をつなぐ調整も行う、と説明されています。

ここで大事なのは、あなたが望むゴールは人それぞれということ。

  • 「週に数回だけでも、手が入ると助かる」
  • 「ショートステイで休みたい」
  • 「受診拒否がきつい。まずは外堀から固めたい」
  • 「自分が潰れそう。とにかく相談相手がほしい」

この“現実の願い”を、言葉にするところから手伝ってくれます。


会話形式(読者の頭に映像が浮かぶパート)

私:「…この程度で電話したら、笑われない?」

支援側:「笑いません。むしろ今の段階が一番いいです。限界になってからだと、選べる手が減るので」

私:「でも、親は“私は大丈夫”って言うし…」

支援側:「本人が大丈夫と言っていても、介護する側が限界なら支援の理由になります。まずは状況を聞かせてください」

…こんなふうに、あなたが抱えている“言いにくさ”ごと持っていっていい場所なんだと思います。


まとめ:相談の基準は「あなたが壊れないこと」

介護って、正解が見えにくい。
だからこそ、孤独に耐えてしまいがちです。

でも、介護は長期戦になりやすく、家族だけでは限界があるから、無理せず制度やサービスを使おうと自治体も案内しています。

恥ずかしいかどうかじゃなくて、あなたが壊れない形にすることが優先です。

もし今、「電話するほどじゃない気もする…」と迷っているなら、逆にそれが合図かもしれません。


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