親が「大丈夫」と言っても私が限界…介護保険を最短で動かす手順(申請〜開始)

介護が始まると、頭の中がいっぱいになります。
「申請? 認定調査? ケアマネ?」――言葉だけが増えて、結局、何から手をつければいいのか分からなくなることがあります。

この記事では、介護保険の申請から、支援やサービスが実際に動き出すサービス開始までを、
迷いにくい順番で整理しました。
制度の細かな違いが出やすいところは、確認先も合わせて書いています。

このページが役立つ方

  • 介護保険を使いたいが、最初の一歩が分からない
  • 親が「大丈夫」と言って進まない/調査で“いい顔”をしそうで不安
  • 家族が先に消耗しそうなので、手順を短く、確実に進めたい

急いでいる方向け:最初にここだけ

  • まず「6ステップ」で全体像を確認
  • 次に「認定調査の準備」だけ読んで、困りごとメモを作る
  • 迷ったら「地域包括支援センター」に連絡(入口を作る)

このブログでは、制度の説明だけでなく、家の中で起きる「揉めどころ」「消耗ポイント」を、
できるだけ静かに回す形としてまとめています。必要なときに戻って来られるよう、よければブックマークしておいてください。

※制度の運用は自治体や状況で違うことがあります。迷った点は、お住まいの自治体窓口/地域包括支援センター/主治医で確認すると確実です。


結論:介護保険の最短ルートはこの6ステップです

  1. 相談先に連絡する(役所/地域包括支援センター)
  2. 要介護認定の申請をする
  3. 認定調査を受ける(+主治医意見書)
  4. 認定結果が出る(要支援/要介護)
  5. ケアプランを作る(ケアマネ等)
  6. サービス開始(必要に応じて調整)

介護保険は「申請しないと始まらない」仕組みです。
制度を全部理解してから動こうとすると、家族の気力が先に削れやすいので、まずは相談→申請で土台を作るのが安心です。

関連:地域包括支援センターとは?(相談できる内容)
相談前の「困りごとメモ」テンプレ


STEP1:最初の相談先はどこがよい?

最初の入口は、主に次のいずれかです。

  • 市区町村の介護保険担当窓口(役所)
  • 地域包括支援センター(相談の窓口。支援やサービスへつなぐ役割があります)
  • かかりつけ医(主治医)(意見書や今後の相談に関係します)

迷う場合は、私は地域包括支援センターから始める方法をおすすめします。
相談に慣れていて、「次に何をすればいいか」を整理してくれることが多いからです。

※地域包括支援センターが分からない場合は、市区町村の公式サイトで検索するか、役所に電話して「地域包括支援センターの連絡先を教えてください」と聞くと案内されます。


STEP2:要介護認定の申請をする(ここがスタートライン)

介護保険サービスを利用するためには、まず要介護認定の申請が必要です。

申請できる人

  • 本人
  • 家族
  • 地域包括支援センター等が代行する場合もあります(自治体や状況によります)

準備しておくと安心なもの(目安)

  • 介護保険被保険者証(65歳以上の場合)
  • 主治医の情報(医療機関名・医師名など)
  • 窓口で案内される申請書(窓口で受け取れる場合が多いです)

必要書類は自治体によって少し異なることがあるため、申請前に窓口(役所または包括)へ「必要書類と持ち物」を確認すると確実です。


STEP3:認定調査を受ける(家族の準備が効きやすいポイント)

申請後、認定調査(聞き取り)が行われます。ここでの情報が、認定結果やサービス設計に影響します。

調査で見られやすい内容(例)

  • 歩行・立ち上がり・移動(転倒リスク)
  • 入浴・着替え・排泄(介助の必要性)
  • 理解力や見当識、物忘れなどの認知面
  • 夜間の状況(起きる頻度、見守りの負担)
  • 服薬管理(薬を忘れる、管理が難しい等)

家族がやっておくとよい準備

  • 困りごとメモを作る(箇条書きで十分です)
  • 「良い日」ではなく、困る日の様子を基準に整理する
  • 夜間の回数や見守り状況など、数字で言える部分は記録しておく

調査の日だけ本人が頑張ってしまうこともあります。
そのため、家族は「日常で困っていること」を落ち着いて伝えられるよう、メモがあると安心です。

ここが一番大事(短い結論)

認定調査では、家族の「困っている現実」が伝わるほど、その後の支援につながりやすくなります。
次に読む:困りごとメモ(コピペ用テンプレ)


STEP4:主治医意見書(伝え方のコツ)

認定では、主治医の意見書も参考にされます。
ここでつまずきやすいのが、日常の困りごとが医師に伝わりきっていないケースです。

医師に伝えておくとよい内容(例)

  • 転倒しそう/転倒したことがある
  • 夜間の不眠・昼夜逆転などがある
  • 物忘れ、疑い、怒りっぽさなどが目立つ
  • 服薬管理が難しい
  • 家族の負担(睡眠不足・見守り・対応の消耗など)

医療的な判断は医師の領域なので、家族は「症状名」よりも、生活で起きている具体的な困りごとを短く伝えると伝わりやすいことが多いです。


STEP5:認定結果が出たら、次にやることは「ケアプラン作成」

認定結果が出たら、次はケアプラン(利用計画)を作って、サービスにつなげます。
認定が出ても、ここを通らないと生活は動きにくいので、「次の手」を早めに決めると安心です。

ケアプランを作る人(一般的な例)

  • 要介護:居宅介護支援事業所のケアマネジャー
  • 要支援:地域包括支援センター等が中心になることが多い

※ここも自治体や地域の運用で違いがあります。案内が出たら、その指示に沿えば大丈夫です。

関連:ケアマネジャーとは? 依頼の流れと選び方
訪問介護・デイサービス・ショートステイの違い


STEP6:サービス開始(始まってから調整していく)

サービスが始まったら終わりではなく、「生活が回る形」に近づけるための調整が始まります。

  • 本人が嫌がる場合は、導入の仕方や頻度を見直す
  • 家族がしんどい場合は、見守り・休息の時間が取れる組み合わせにする
  • 状態が変わったら、ケアプランも見直す

最初から完璧を目指すよりも、試しながら整える感覚で進めると気持ちが楽になります。


よくあるつまずきポイント(先に回避するために)

1)家族が限界になるまで申請を先延ばしにする

限界を超えると判断が難しくなり、家族間の衝突も増えやすくなります。
「まだ大丈夫」と感じる時期でも、相談だけは早めにしておくと安心です。

2)「良い日」の様子だけで伝わってしまう

本人が頑張れる日もあります。その場合は、困る日の具体例(夜間、転倒、拒否、見守りなど)をメモで補うと伝わりやすいです。

3)制度の勉強に時間を使いすぎて、体力が削れる

制度は後からでも追いつけます。最初は「窓口につながる」「申請する」を優先すると、気持ちが落ち着きやすいです。


次に読むおすすめ(回遊の出口)

※この記事は一般的な流れと体験をもとにまとめています。制度や運用は自治体・状況によって異なる場合がありますので、最終確認はお住まいの自治体窓口、地域包括支援センター、主治医などで行ってください。

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